いびき
いびきとは
いびきとは、睡眠中に狭くなった上気道(鼻からのどまでの空気の通り道)が震えることで出る振動音です。
通常、上気道は筋肉で支えられているため狭くなるとこはなく、十分に空気が通るように保たれています。
しかし、何かの原因で狭くなった上気道に空気が流れることで空気の抵抗が大きくなり、粘膜や分泌物が振動していびきが発生します。
いびきの種類
いびきの種類は「単純性いびき」、「睡眠時無呼吸症候群」、「上気道抵抗症候群」の3種類があります。
単純性いびき
単純性いびきとは、身体的な原因で発生する一時的ないびきのことです。
無呼吸や低呼吸を伴わないため、日中に眠気を感じないことが特徴です。
一時的ないびきなので健康に大きな影響はなく、起床時もすっきりと目覚められていれば心配ありません。
しかし、常習的にいびきをかいている場合は、病気に繋がる可能性があるので、注意が必要です。
単純性いびきの原因
- 疲労・ストレス
- 飲酒
- 不規則な生活習慣
- 鼻づまり
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に上気道が完全に塞がることで断続的に呼吸ができなくなる症状のことです。
睡眠中に身体が十分に酸素を取り込むことができないため、低酸素状態になります。
睡眠中に無呼吸状態が繰り返されることで循環機能にも負担がかかり、さまざまな生活習慣病を誘発する可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の特徴
- 習慣的ないびき
- 日中に眠気を感じる
- 朝までいびきをかく
- いびきに強弱がある
上気道抵抗症候群
上気道抵抗症候群とは、さまざまな要因で上気道が狭くなることで空気抵抗が大きくなり、粘膜が震える症状で、女性に多く見られます。
さまざまな要因が複合的に組み合わさっているため、疲労・ストレス、飲酒、生活習慣だけではなく、肥満、筋肉の老化も挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群の特徴
- 疲労・ストレス
- 飲酒
- 不規則な生活習慣
- 肥満
- 筋肉の老化
いびきの治療方法
いびきの治療方法は大きく分けるとレーザー治療・CPAP(持続陽圧呼吸療法)・マウスピースがありますが、当院ではレーザー治療を行っております。
いびきの原因である口蓋垂(のどちんこ)とその周辺を切除して気道を広げることで、いびきを解消する治療です。
物理的にいびきの原因を取り除くので、即効性と適応性に優れています。
レーザーを使用するため、出血や痛みが少なく、約10分の日帰りで行える治療法です。
治療後1~2週間程度は患部の炎症が残りますが、睡眠時に機器を装着する必要がないことが特長です。
※レーザー治療により約90%の患者様のいびきが消失・軽減しますが、ごく稀に改善されない方もいらっしゃいます。
いびきは、ご自身の悩みや周りの人たちに迷惑をかけるだけではなく、
睡眠時無呼吸症候群をはじめ、高血圧・動脈硬化・不整脈・脳梗塞などの
生活習慣病を引き起こす可能性があります。
いびきに関するお悩みを
まずはご相談ください。