いびきのブログ
いびきをかいて息苦しいとき
2018年06月14日
いびきの治療
皆さんの中には、ベッドに入るといびきをかき、息苦しいと感じて深夜に目覚めてしまう人はいませんか。
いびきをかいて息苦しい場合には、睡眠時無呼吸症候群という病気が潜んでいる可能性があります。
今回は、この睡眠時無呼吸症候群に焦点を当てて、いびきと息苦しい感覚について考察していきたいと思います。
いびきと息苦しい感覚が襲ってきたときに疑うこと
冒頭でも紹介した通り、いびき・息苦しい、という言葉から連想させられるのは、睡眠時無呼吸症候群が代表的です。
では、いったい睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気なのでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸または低呼吸の状態が頻回出現する病態です。
いびきと息苦しさがこの病気の代表的な症状です。
頻回の無呼吸のたびに覚醒が起こるため、睡眠障害に陥り、日中の活動に傾眠などの支障をきたします。
睡眠時無呼吸症候群は閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群に大別され、臨床的には閉塞性が多くみられます。
日中の傾眠は、運転中の交通事故などの原因になることが問題となり、睡眠時無呼吸症候群は社会的関心を集めています。
近年は、睡眠時無呼吸症候群の治療・研究が飛躍的に進歩し、睡眠時無呼吸症候群と心血管疾患の相互関係なども示唆されています。
いびきをかいて息苦しいと感じた際は、睡眠時無呼吸症候群を疑いましょう。
いびきと息苦しい感覚が襲ってきたときの対処法
では、いびきをかいて息苦しいと感じ、睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思ったとき、どのように対処すべきなのでしょうか。
一番重要なことは、勝手に自己判断せず、専門医を受診し適切な検査・治療を受けることです。
睡眠時無呼吸症候群の診断にはポリソムノグラフィという検査が採用されています。
ポリソムノグラフィは、一晩入院して、睡眠中にセンサーや心電図計・筋電図計、パルスオキシメーターなど様々な器具を使って多項目を測定する検査法です。
非侵襲的で、一晩の入院で確定診断を得ることができるので、いびきをかいて息苦しいと感じている人はぜひ早めに検査を受けましょう。
また、睡眠時無呼吸症候群の治療法の代表はnasal CPAPです。
睡眠時に陽圧を持続的に気道にかけることで、気道閉塞を防ぐ有効な治療法です。
適切に治療を受けると、日中の傾眠も改善されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回伝えたかったことは、いびきをかいて息苦しいと感じるときは睡眠時無呼吸症候群を疑ってほしいということです。
睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気か病態を紹介しました。
理解できましたか。
また、睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合の検査法と治療法も紹介しました。
いびきをかいて息苦しい感じ、睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思った場合は、速やかに専門医を受診しましょう。